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Success Case 02 1台のロボットで、11人の作業を代替。 2年かけて積み重ねたカイゼンのチカラ。

アジアン・アライアンス・インターナショナル様

食品業界

タイの食品大手、アジアン・アライアンス・インターナショナル様は深刻な人手不足に直面していました。「生産能力の向上が急務だ」。そんな危機感の中、LASI (Lean Automation System Integrators)との出会いが転機となります。
徹底的なカイゼンと最先端のロボット技術の融合により、生産ラインの自動化を実現。11人分の仕事をたった1台のロボットで代替し、さらに生産能力150%向上という劇的な変革を達成しました。その革新的な取り組みと、人とロボットが織りなす未来の工場の姿をご紹介します。

導入背景

  • 深刻化する人手不足と賃金上昇による生産性向上の緊急性
  • 従来の生産方式では需要に追いつかないという危機感
  • 低投資で高効率な自動化システムの必要性
  • カイゼンとロボット技術を融合させた新たな生産方式への挑戦

導入効果

  • 1台のロボットで11人分の作業を代替し、人手不足問題を解決
  • 生産能力が150%向上、需要増加への対応力強化
  • サイクルタイム0.5秒/個、ロボットの動作効率95%と高速で無駄のない自動化を実現
  • 出荷前検査時間を数日〜数週間から1日に短縮
  • 従業員の問題解決能力と提案力の向上

Success Story

危機を好機に変えたデンソーとの出会い

アジアン・アライアンス・インターナショナルは2005年からツナ加工の製造メーカーとして事業を開始し、2013年にはプレミアムペットフードビジネスへと事業を拡大してきました。

しかし、タイ国内の労務費上昇と労働者不足という課題に直面。作業者を増やすことなく生産能力を向上させることが急務となっていました。そんな中、2018年に開催された「FTI Lean Automation Project」で、私たちは解決の糸口を見出します。それが、LASIとの出会いでした。

デンソーの提案するLASIは、「製造コストを自動化により低減したい」「高いパフォーマンスを発揮する自動化を導入したい」という私たちのニーズに合致していました。この出会いが、私たちの工場を劇的に変える転機となったのです。

危機を好機に変えたデンソーとの出会い

カイゼンとロボット技術の融合で実現した革新

私たちはデンソーのサポートのもと、2年間にわたり生産ラインの改革に取り組みました。カイゼンを通じて既存の工程を徹底的に見直し、自動化導入の土台を整えていったのです。

まず着手したのが「フタ組付け工程」の標準化です。製品の取り扱いに関する向き・位置・取り出し・配置を最適化し、作業効率を大幅に向上させることができました。

そして、いよいよ工場内の共通工程である「箱詰め工程」に最新のロボット技術を導入しました。この工程の自動化が成功の鍵となったのです。

ロボットは高速で製品を持ち上げ、箱に正確に配置します。この「ピックアンドプレース」と呼ばれる動作の効率化が課題でした。とくに高速動作時に製品が落下しないよう、ロボットの動きを綿密に設計しました。

その結果、驚くべき成果が得られました。以前は数日から数週間かかっていた出荷前検査が、わずか1日で完了するようになったのです。さらに、ロボットが連続稼働できる革新的な設計により、少ない投資で大幅な省人化を実現。スピードと正確さの両立に成功し、生産性を飛躍的に高める成果を上げたのです。

カイゼンとロボット技術の融合で実現した革新

人とロボットが創る未来の工場

デンソーとの協働の結果、1台のロボットで11人分の作業を代替することに成功。生産能力は150%向上し、かつてない効率を実現しました。それを実現したのはサイクルタイム0.5秒/個とロボットの動作効率95%を達成する自動化設計です。人手不足の課題を解決しただけでなく、生産性を飛躍的に高めることができたのです。

自動化により、生産システムの効率化だけでなく、お客様ニーズへの対応力も向上しました。デンソーの専門家から学ぶことで、従業員やエンジニアたちは問題理解力と解決策提案能力を磨いています。

現在、Lean Automationの展開を26のプロジェクトで計画しています。今後も新たな生産ライン拡張を進めし、従業員の継続的な教育を通じて、さらなる進化を目指しています。

人とロボットが創る未来の工場

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